極小プラスチック海洋汚染
丈夫で加工しやすく、しかも安価なプラスチックは、私たちの生活に欠かせないものですが、廃棄されたプラスチックがもたらす、自然界へのダメージは大きなものとなり、現在、プラスチックの再利用、再生成が進んでいます。しかし、衣類に使われる長さ5ミリ以下のマイクロファイバーは、極小であるため、洗濯する際に抜け落ちたり、処理工場のろ過フィルターを通過し、川を流れ海へと辿り着きます。一着の化繊を洗濯すると何千もの化繊マイクロファイバーが抜け落ち、海、川、湖、そして土壌を汚染すると言われます。現代の化学繊維は、切れ難い、痛み難い、分解し難いなど、丈夫さを求めすぎた故に自然界に戻ることができないモノになっています。
我々、この化繊マイクロファイバーによる海洋汚染の解決は未来へ引き継ぐことになるでしょう。化学繊維をこのまま大量に使い続けることは”負の遺産”を生産し続けることであり、皆さんは海洋汚染の加担者として参加していることを知らなければなりません。
私たちの”木の糸”は木材を原料とした天然繊維と呼ばれます。この”木の糸”は化学繊維と違って、自然界に還ることができる繊維です。化学繊維のように、切れ難い、痛み難い、分解し難いなど、価格も安くて長持ちできる繊維ではありません。しかし、”木の糸”は地球へ還ることができます。”木の糸”を土壌に埋めると、やがて土壌微生物が分解し地球へ還っていきます。
地球環境への配慮は、人間の都合ではなく、地球(自然界)の都合を優先する必要があると考えます。